戯曲「ホーム」
作・西脇秀之
第26回文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作受賞
文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作(現代演劇部門)をいただいた戯曲「ホーム」が、ありがたいことに本になりました。
日本劇団協議会発行の、『新鋭劇作集シリーズ16』の中に収録されています。ちなみに、こんな表紙です。
ちなみに、この『新鋭劇作集シリーズ16』は、 日本劇団協議会から販売されています。 北海道では、北海道立図書館の蔵書検索で前年度までのシリーズは見つかりました。 今のところ、シリーズ16はないみたいです。 ファイト!道立図書館!
とにかく、戯曲「ホーム」の書き出し
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…えー、さっぱりわかりませんね。すいません。あとは、あなたの想像力で物語の続きをおぎなって下さい。そんな乱暴な!
参考までに、受賞理由としてこんなコメントをいただきました。
最終列車を待つホーム、それも北海道の知床に遠くない僻地の町の真夜中。誰もが問題を持つ人生で、このようなところに居あわせるということは、ごく自然に人の関係を浮き彫りにする。他人どうしの一時の出会いは、親しい家族に対するときよりも、ふっと本音を見せることがあるからだ。非常に人間味のある巧みな台詞捌きで描かれた本作の、人生一コマのスケッチ風ドラマのよさは、こんなところにある。
文化庁ホームページのこちらから勝手に転載(していいのかな…?)
そんなこんなで、只今、上演の準備中です。
正直なところ、スムーズには進んでいません。
なにがネックかって?…そんなの決まってるじゃないですかっ!わぁっはっはっはっ……、はぁ。
このご時世でも懐があったかくて、芸術に関心のある冒険好きな方、ご連絡をお待ちしております。
この作品は、僕が初めて劇団のためではなく書いた戯曲です。そして、僕が初めて北海道をモチーフにした作品でもあります。
演劇は、その表現形式から、必ずその地域性と結びついています。 作品を発表する地域に縛られているといってもいいかもしれません。それは、決して悪いことだけではありません。
僕は、これまでも活動している札幌という街を意識して作品を作ってきました。
回帰線の芝居をご覧になった方からは、「お前の作品の、どこが札幌につながっているんだ!」と突っ込まれそうですが…。いや、これでもずっと考えてやってるんです。まあ、共感を得られているのか、ということが問題なのですが。
はい。
ですが、具体的に北海道を舞台に設定した作品は、これが初めてになります。ですから僕の中には、この作品を北海道のあちこちで上演したいという夢もあります。
というわけで、 このご時世でも懐があったかくて、芸術に関心のある、北海道にお住まいの冒険好きな方、ご連絡をお待ちしております。
そんなわけで、戯曲「ホーム」のご紹介でした。
photos&words 西脇秀之